コラム

 公開日: 2014-05-16  最終更新日: 2015-08-27

『訪問着』と『附下』の違いとは

 お客様から「訪問着と附下はどこが違うのですか?」という質問をよくお受けします。今回、その違いについて述べます。


 どちらも仕立て上がったものは絵羽模様になっていますので、訪問着なのか附下なのか、その違いがはっきりしないものが多いからでしょう。


 もともと大正時代に、当時は当然ですが、すべて手描きの本友禅で染めていましたので、どうしても高額になってしまう訪問着を芸者衆が少しでも安くなるようにと、簡素化して染めてもらったのが附下です。


 訪問着は最初に白生地を仮絵羽(着物状に仮縫いしたもの)にしてから友禅染していきます。柄は衿から肩、袖とつながり、裾模様も衽(おくみ)から前身頃、後身頃とつながっています。


 それに対して、附下は反物(巻物状)の状態で、胸と袖、そして衽と前身頃、後身頃だけの柄模様が合うように計算して友禅染したものです。訪問着に比べ、柄が少ないのが特徴です。


 TPOとしては、どちらも大切な方への訪問やパーティーなどの席で着られる盛装着です。華やかにしたい時は訪問着が、少し控えめにしたい時は附下がふさわしいでしょう。

当店のHPは http://www.orieya.com/

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