コラム

 公開日: 2016-05-27  最終更新日: 2018-02-01

源氏物語を本友禅で染める東矢千嘉子という友禅作家を知っていますか?

 まず、なぜ、友禅の頭に「本」を付けるのかと言うと、現在の友禅はプリント染め、インクジェット染めなど、本来の友禅と呼べないものがほとんどになっているからです。

 友禅染は江戸の元禄期に完成されたと言われています。今、NHKの大河ドラマ「真田丸」をご覧の方は良く分かると思いますが、それまでの模様染めは、「絞り」、「辻が花染め」が主流でした。

 友禅の魅力は、第一に様々な色を使い、一枚の絵のような花鳥風月が描かれる華やかさです。江戸時代になり、戦争のない平和な時代が続き、町人文化が起こった元禄期。人々は、より華やかな着物・友禅を求めました。それは、あたかも、太平洋戦争が終わり、平和な時代になり、人々のあこがれがはラジオや白黒テレビからカラーテレビに移った時と同じだったのではないでしょうか。

 第二の魅力は、描かれる模様の自由度です。絞りなどに比べ、より写実的な模様が描け、また、一枚の着物に物語や周りの人へのメッセージを込められるようになったのです。例えば、松竹梅紋様が結婚する二人への祝福を表すように、心を言葉にしなくても、形で表す、日本独特の文化が発達したのです。

 残念ながら、今では、本物の友禅・本友禅は1%ほどしか流通していません。消えゆく運命なのかもしれませんが、今、一度、本友禅の魅力を見直してみませんか?
本物の友禅 偽物の友禅
 京都に、下絵から染めに至るまで全工程を自分一人で手掛ける本友禅作家・東矢千嘉子(とうや・ちかこ)さんがおられます。そのため、価格も他の本友禅に比べると半額から三分の一ほどです。

 東矢さんの作品、染帯54点・着物20点が源氏物語ミュージアムに収蔵されています。 東矢さんは、残りの着物34点を完成させることを生涯の目標にし、今日も、本友禅の仕事にがんばっておられます。

 しかし、東矢千嘉子さんは言います。「私はミュージアムに展示するために本友禅を描いているわけではありません。一人でも多くの女性に本物の友禅を身に付けて欲しくて描いているのです。」と。

東矢千嘉子作品http://narita-kk.com/posts/product1.html


当店のホームページはhttp://www.orieya.com/

この記事を書いたプロ

株式会社 織絵屋 [ホームページ]

販売職 松山和年

岩手県盛岡市みたけ4-6-4 [地図]
TEL:0120-56-0102

  • 問い合わせ
  • 資料請求

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

4

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
お直し・染め替え料金

大好きだった故人の形見、若いときに買った思い出深い着物。寸法違いや派手、地味などの問題で、もう着られないとあきらめていませんか?実は、昔の着物は今店頭に...

小冊子プレゼント

以前の小冊子が無くなりましたので、新しく、マイベストプロに投稿しているコラムを読みやすくまとめた小冊子『新・着物のあれこれ』を作成しました。内容を一部...

プロへのみんなの声

全ての評価・評判を見る>>

 
このプロの紹介記事
松山和年 まつやまかずとし

歴史ある日本の“着物文化”を伝える伝道人(1/3)

 親から譲り受けた着物、代々受け継がれている着物、冠婚葬祭用に買った着物。しかしその後の使い道がわからず箪笥にしまい込んだまま。そんな着物たちを生まれ変わらせてくれるのが、盛岡市みたけにある「株式会社 織絵屋」。着物の販売のほか、染め替え・...

松山和年プロに相談してみよう!

IBC岩手放送 マイベストプロ

365日着物を着、研究しているからこそできる着物の提案に強み

会社名 : 株式会社 織絵屋
住所 : 岩手県盛岡市みたけ4-6-4 [地図]
TEL : 0120-56-0102

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

0120-56-0102

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

松山和年(まつやまかずとし)

株式会社 織絵屋

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる このプロに資料を請求する
このプロへのみんなの声

捨てるしかないとあきらめていた留袖が新品に生まれ変わりました。

姪の結婚が決まり、母親の妹がタンスにしまったままの留袖を...

K・K様
  • 50代/女性 
  • 参考になった数(2

このプロへの声をもっと見る

プロのおすすめコラム
足がほっそりキレイに見えて、しびれない楽な足袋とは

 私の足は幅広の上、甲高なので、本当に足袋には苦労していました。 足のサイズに合わせて買った足袋は、自...

着物の着方・右左どっちが上

 最近、テレビなどで着物を左前に着ている女性を時々見かけます。 洋服の場合、男性のものは左側の衿が上にな...

卒業式、入学式の母親の着物姿は子供への愛情メッセージです。

 ほとんどの学校で、2月~4月までの間に卒業式と入学式が行われます。最近では、着物で参列する母親が増えてきて...

家紋が美しい白生地から誂える一生モノの喪服(黒紋付)

 家紋が美しい白生地から誂える一生モノの喪服(黒紋付) 今、ほとんどの方が喪服(黒紋付)を揃える際は、い...

娘の成人式にママ振り(母親の振袖)を着せるという選択

 娘の成人式にママ振り(母親の振袖)を着せるという選択 来年、成人式を迎える家庭には、多くの呉服店、レンタ...

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ