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 公開日: 2015-12-02  最終更新日: 2016-08-26

結城紬は、昭和30年代までは主に縮(ちぢみ)が織られていました。

日本三大紬の結城紬ですが、実は昭和の30年代までは、一般的な平織のものより、縮(ちぢみ)が多く織られていました。縮(ちぢみ)とは、強い撚りをかけた糸を緯糸に織込み、織り上がった後に、湯もみして縮ませた生地のことです。

 平織の結城紬は古くから織られており、江戸時代になると、縞ものが多く織られるようになりました。江戸の終わり頃になって、現代につながる絣のものも織られるようになりました。

 本来、結城紬は真綿の手紡ぎ糸だけで織られており、厚手で丈夫、暖かいことが特徴です。人々は単衣で仕立て、一年中、普段着として着用していました。しかし、寒い秋冬は良いのですが、春夏になると、単衣でも暑いのが欠点でした。

 明治35年ころに、ある業者が栃木県佐野市の縮織りをヒントに、真綿の紡ぎ糸に撚りをかけ、緯糸として織ったのが始まりと言われていrます。

 以降、人々は真綿の柔らかさとサラリとした感触の縮を重宝し、単衣にして一年中着用するようになりました。そして、明治37年度に生産された結城紬の9割ほどを縮が占めていました。

 しかし、昭和30年に重要無形文化財にしてされたのが平織の結城紬だったために、縮は次第に生産を縮小され、ついには1%を切るほどになってしまいました。
 
近年になって、縮の着心地の良さ、魅力が再発見され、現在では3%までに、生産が回復してきたそうです。

 春先から、暑い時期を除いて、秋口まで、軽く、柔らか、そしてサラリとした感触は、最高の単衣と言えるでしょう。

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