コラム

 公開日: 2014-10-01  最終更新日: 2016-08-26

卒業式には黒紋付がかっこいい

 現在では、五つ紋の黒紋付は黒共帯と合わせて、喪服としてしか着られないという認識が定着していますが、それは間違いです。

 本来、黒紋付は人生の大切な節目に着用する慶弔両用の第一礼装です。戦前から戦後しばらくまでは、黒紋付にフォーマル用の帯を合わせて、結婚式に着用していました。現在でも邦楽などの伝承者は正装として黒紋付を着ます。

 一昨年の「きもの文化検定一級」の合格者パーティーで、黒紋付に袋帯を合わせて参加されていた方がいたと聞き、さすがと思いました。
 また、宝塚歌劇団の卒業式では、皆、黒紋付に袴を合わせて着ているのは有名ですね。

 そこで、提案があります。娘さんの短大や卒業式には黒紋付に袴を合わせて着せてあげませんか?
 現代の若者は、自分が何者であるかの「アイデンティティ」を強く欲しているそうです。本来、五つ紋の黒紋付は家を代表できる一人前の大人の証でもありました。
 また、日本では、公家や武家、神官の家系だけでなく、農家や商家でも三〇〇年前には家紋を持ったと言われています。自家の家紋が五つも入った黒紋付は、まさに「アイデンティティ」です。



 私の二人の娘は、どちらも黒紋付にエンジの袴を合わせて卒業式に出席しました。周りの友人からの評価は「かっこいいー」だったそうです。

当店のHPは http://www.orieya.com/

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