コラム

 公開日: 2014-07-04  最終更新日: 2015-08-27

「七夕」を「たなばた」と読む理由は「きもの」にあった!

 「七夕」は中国から伝わった行事と日本古来の行事が結びついて、今日に伝わっています。
 本来、「七夕」は「しちせき」と読み、季節の変わり目を示す五節句の一つです。牽牛と織姫が年に一度だけ会うことを許された星の物語と婦女子の裁縫、手芸、書などのおけいこ事の上達を願う「きっ巧節(きっこうせつ)」の行事が結びついて、
中国から伝わり、公家の行事として行われるようになりました。

 一方、日本の農村では、7月7日に古くより「棚機つ女(たなばたつめ)」と呼ばれる行事ががありました。台風などの水害や日照りの被害が起こりやすい、この時期に、村の乙女が水辺の小屋で、機(はた)で白布を織り上げ、竜神にささげ、五穀豊穣を祈願したのです。この白布は巻物状でした。後年、この「まきもの」が転じ「きもの」の語源になったと言われています。

 江戸時代になると、庶民の間でも「七夕」の行事が広く行われるようになりました。この時に、「七夕」は「たなばたつめ」と混同されて「たなばた」と読まれる様になりました。

 「きもの」は竜神の化身であり、竜神と同じパワーを持ち、着る人に幸せをもたらし、災厄から身を守ってくれるものなのです。7月7日が「そうめんの日」になったのも、絹糸に似たそうめんを食べることで疫病から身を守るという平安時代の風習からきたそうです。
 また、仏教が入ってきてからは、7月7日は祖霊神をお迎えするお盆の準備をする日にもなりました。今でも、沖縄地方では旧暦の7月7日に、家族が揃ってお墓の掃除をするそうです。

※本来の七夕は旧暦の7月7日です。この時期は梅雨も明け,天の川もきれいに見えます。また、お盆が近い日でもあります。

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