コラム

 公開日: 2014-06-13  最終更新日: 2015-08-27

帯締め・帯揚げの歴史は現代の着物姿の始まりでした。

 長い着物の歴史の中に帯締め・帯揚げが登場したのは、今から170年ほど前の頃です。江戸・亀戸天神の太鼓橋再建の渡り初め式で、深川芸者衆が揃って太鼓橋に似せた帯結びをしたのが始まりです。

 この帯結びが『お太鼓結び』と呼ばれるようになりました。「芸は売っても女は売らない」粋な芸者衆の斬新な帯結び『お太鼓結び』はあっという間に一般女性に広まりました。

 帯締めはこの「お太鼓結び』をするために、帯を固定する紐として必要だったのです。初めのころは、布を筒状に縫い、中に綿を入れた「丸ぐけ」でしたが、やがて、昭和になってから、高価ですが結び目がゆるみにくい組紐が主流になりました。

 また、「お太鼓結び」には、どうしても帯枕が必要です。その帯枕を隠し、着物と帯の間のアクセント、装飾として、帯揚げは使われました。先の芸者衆は小裂を帯揚げとして使ったそうです。

 帯締め・帯揚げは着物姿の画龍点睛です。どんなに素敵な着物と帯で装っていても、帯締め・帯揚げが貧弱だったり、調和していなければ、すべてが台無しになってしまいます。

 帯締め・帯揚げで季節感を表現するのも着物の楽しみ方の一つです。春夏は明るめの色や寒色系の色で、春の訪れや涼しさを表現して、秋冬は暖色系の色で温かさを表現して下さい。

 ちなみに、お太鼓は本来、神様を呼ぶ出すための神具です。つまり、『お太鼓結び』はお守りでもあるんですね。

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