コラム

 公開日: 2014-06-06  最終更新日: 2016-08-26

長襦袢はチラリズムの女性美を表現できます。

 長襦袢の名の由来は、ポルトガル語のジバン(肌着、シャツの意味)からきたと言われています。初めは、腰までの半襦袢でした。半襦袢に裾除けを組み合わせたものが、江戸中期までの一般的な下着のスタイルでした。やがて、元禄の頃、遊郭で半襦袢と裾除けをくっつけたもの(長襦袢)が流行し、一般にも広まっていきました。

 その後、江戸幕府が奢侈禁止れを出し、庶民の華美な装いを取り締まるようになると、庶民は見えないところのオシャレに贅をつくすようになりました。

 その一つが長襦袢です。生地に羽二重や綸子の高級絹物を使い、友禅や刺繍、絞りなどを施し、現代人が見ても、とても下着とは思えない豪華なものまでありました。

 長襦袢に掛ける半襟は、普段着には目立たない黒、礼装には白の無垢を使っていましたが、長襦袢の変化にともない、小紋柄や刺繍、絞りなどの色半襟が流行していきました。そして、明治から昭和初期までは、半襟の専門店が軒を連ねるほどでした。現代においても、袖口や振り、襟元からチラリとのぞく長襦袢や半襟は着物ならではの最高のおしゃれです。

 長襦袢の使い分けは、留袖、黒紋付き(喪服)には白の長襦袢を、訪問着や色無地には同色系の淡色の無地かボカシの長襦袢を、おしゃれ用の小紋や紬などには小紋柄や絞りの長襦袢を重ねると良いでしょう。

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