佐藤一裕

さとうかずひろ

医療法人翔陽会 北上インプラントデンタルオフィス

[ 北上市 ]

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コラム

 公開日: 2016-09-07 

差し歯の痛みや腫れの原因と対処法

しっかりと歯を治療したはずなのに、痛みや腫れに悩まされるのはつらいですね。

歯に少しでも痛みがあると、仕事や家事に集中できなくなり日々の生活に大きな支障が出ます。

差し歯は、神経の処置などがされているのでトラブルが出やすい箇所です。歯の根が割れて、膿がたまっている場合は歯の根を抜かなければならない、といった状況になることもあります。

また、治療せずに放置しておくと、周囲の健康な歯へも悪影響がありますので、早めに対処することが大切です。今回は、差し歯の痛みや腫れの原因と、自分でできる応急処置、歯科医院での治療法についてお伝えします。

差し歯の痛み、歯茎の腫れの原因

【差し歯の根元に膿がたまる】
差し歯の根の中に細菌が入り込むと、歯の根の先端部分の骨を溶かし膿がたまる歯根嚢胞(しこんのうほう)ができることがあります。

歯根嚢胞ができるのは神経がない歯で、歯の内部の空間で細菌が繁殖することで起きます。

主な症状として、噛んだときに痛みがある、歯が浮いた感じがする、歯茎から膿が出る、歯茎におできのような膨らみができる、寝ているときに激しく痛むなどが挙げられます。ほとんど痛まない場合もあるのですが、治療せずに放置しておくと膿の袋は確実に少しずつ大きくなります。

【差し歯の中で歯の神経が死んでしまう】
差し歯の神経が残っている場合、差し歯の内部が虫歯になるとトラブルが発生します。歯の神経が死んでしまうことで痛みが出ることがあります。

【差し歯の根が割れている】
歯の神経を取ってしまうと、歯の弾性などが失われ割れやすくなります。また、神経の処置をした後、土台として保険の金属を使用した場合も、歯の根は割れやすくなります。根が割れることで差し歯そのものが揺れるようになり、痛みや腫れなどの症状が現れます。

【歯周病になっている】
差し歯の周りの歯茎が歯周病になると歯茎が腫れあがり、そのまま放置しておくとやがて差し歯がぐらつくようになります。

【かみ合わせが合っていない】
差し歯のかみ合わせが合っていない場合は、歯茎や歯に負荷がかかり痛みが出ることがあります。

また、最初はきちんとかみ合っていた差し歯でも、時間が経過することで徐々に劣化し、加えて、歯ぎしりや食いしばりがある場合は、歯に強い力がかかるので、差し歯の欠けや揺れ、かみ合わせの悪化につながります。

以上が差し歯の痛みや腫れの主な原因となります。

しかし、症状の原因は、患者さん一人一人によって違います。痛みの原因が歯ではなく副鼻腔炎など別の疾病であることも少なくありません。トラブルを早期に発見するためにも、定期的に歯科医院で検診を受けるようにしましょう。

自分できる応急的な対処法について

基本的には、できる限り早い段階でかかりつけの歯科医院に足を運ぶことをおすすめします。

とはいえ、「痛みが現れたのが仕事中や夜間」「週末まで暇がない」などで歯科医院にすぐに行けない場合も多いと思います。そのような時に、自分でできる簡単な応急処置をご紹介しますので、参考にしてください。

【差し歯の周囲を冷やす】
歯茎が腫れて痛みがある場合は、差し歯の周囲を濡らしたタオルで冷やしてください。血液の循環を抑えることで痛みを軽減させます。

歯磨きをする時も、痛みが出ている歯茎に負担をかけないよう柔らかい歯ブラシで磨くようにしましょう。すき間に詰まった食べ物が痛みの原因となっていることもあるので、ブラッシングの際に優しく取り除くようにしてください。

【市販の痛み止め薬を飲む】
お口の中の細菌が増えると痛みも増します。

イソジンのうがい薬を濃いめに作り、こまめに口をすすいで消毒すると痛みが和らぐことがあります。また、ロキソニン、バファリンなど市販の痛み止め薬を飲むと痛みが一時的に緩和され楽になります。

【硬い食べ物を控え、激しい運動を避ける】
差し歯を使って硬い食べ物を噛まないようにしてください。食事も柔らかいものを選んで食べ、安静に過ごすようにしましょう。

激しい運動や、高い温度の風呂への入浴は避けてください。血圧が上がり、血流が良くなることで痛みが強くなることがあります。また、同様の理由で飲酒も控えるようにしましょう。

歯科医でできる根本的な治療法について

【歯の根の膿を取り除く】
差し歯の根元に膿がたまって歯根嚢胞になっている場合は、針金のような専用の器具を使って根の中の細菌を除去・消毒した後、根の穴を薬で満たし密閉して治療します。

根の治療をした後も完治しない場合は、手術が必要になることもあります。

また、歯根嚢胞の治療は数カ月にわたる難しい治療です。途中で放置しないようにしてください。治療を途中でやめてしまうと、歯の内部に細菌が入り込み、歯を抜かなければならなくなることもあります。

【歯の根の亀裂を固定する】
神経が残っている場合は、神経を抜きます。根が割れている場合は抜歯になります。

【定期健診でかみ合わせを確認する】
歯科医院を定期的に受診して、差し歯のかみ合わせをチェックするようにしましょう。歯ぎしりがある方は、歯ぎしり防止用のマウスピースを使用することで、歯の負担を減らすことができます。

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岩手県北上市柳原町4丁目11-19 [地図]
TEL:0197-72-5722

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