佐藤一裕

さとうかずひろ

医療法人翔陽会 北上インプラントデンタルオフィス

[ 北上市 ]

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コラム

 公開日: 2016-09-03 

歯茎が黒い差し歯は改善できる!原因と治療法

前歯などに差し歯を付けた数年後、歯茎の根元あたりが黒く変色し、歯と歯茎の間に黒いスジが見える状態になることがあります。このような状態を、「ブラックマージン」または「ブラックライン」と呼びます。

マージンは「すき間、余白」という意味です。ブラックマージンは痛みなどが出ることはありませんが不健康に見え、前歯などの場合は笑った時に目立つので、治療を希望する方もおられます。

このように、歯茎が黒く変色する症状には、さまざまな要因があることがわかっています。今回は、ブラックマージンができる原因と治療法についてご紹介しましょう。

歯茎が黒くなる原因

【被せ物の金属が露出している】
保険適用の被せ物は、内側に金属を使っているため、加齢により歯茎のラインが下がることで、歯茎と接する部分の被せ物の金属が露出し黒く見えることがあります。このような症状は、オールセラミックの被せ物(クラウン)を使うことで改善できます。

オールセラミッククラウンは金属を一切使用していないので長期的に美しい歯と歯茎を保つことができ、ブラックマージンが起きる心配もありません。また、オールセラミッククラウンは陶器の材料でできているので、変色・劣化せず白くきれいな状態が保たれます。

【被せ物の内側の金属成分が溶ける】
金属の成分が溶け出して、差し歯と歯茎の隙間に入り込むことでブラックマージンが起こることがあります。

黒ずみの原因となりやすいのは、銀を含んだ合金の素材。銀が唾液と反応することで銀イオンが溶け出し歯茎が黒く染まります。保険内の差し歯は、一見、白い被せ物のように見えても、内側や裏に補強のための金属が使用されていることが多いため、ブラックマージンの原因となるだけでなく、溶け出した金属により金属アレルギーとなり、アトピー性皮膚炎などの全身疾患を引き起こす可能性もあります。

【歯茎が下がり歯根が露出している】
歯肉が下がり、濃い茶色の歯根が外に現れることで、黒いライン状に見えるようになります。歯茎が下がる原因の1つは加齢。歯茎は、年齢とともに痩せたり下がったりします。一般的には、10年で2mm下がっていくともいわれています。

また、歯周病を放置することも歯茎の黒ずみの原因となります。歯と歯の間にたまったプラーク(歯垢)が炎症を起こし、歯を支えている骨が溶けると同時に歯茎も下がります。

【被せ物と歯茎の間にすき間がある】
差し歯治療の際、内側に金属を含んだ被せ物を歯茎との間にすき間がある状態で装着すると、ブラックマージンが見えることがあります。

歯茎の黒ずみを改善する治療法

【金属を含まない被せ物をセットする】
黒くなった歯茎も適切な治療を行うことで、ピンク色の健康的な状態に回復させることができます。歯茎の黒ずみの一番の原因は、内側が金属でできている被せ物を使用していることです。

外側が白いセラミックであっても内側に金属が使われている場合は、年月を経てブラックマージンが起きる可能性があります。金属が一切使われていないオールセラミッククラウンをセットすれば、白い歯を長期間にわたって保持することができます。

【歯の土台にファイバーコアを用いる】
土台部分に含まれる金属成分が溶け出すことで歯茎が黒くなっている場合は、原因となっている土台を取り除いて、神経の治療を施す必要があります。保険診療では、歯の土台の治療を行う場合、主に銀合金が使用されます。しかし、この銀合金の影響で歯茎が黒ずむことがあります。

このような症状は、歯の土台としてファイバーコアを用いることで防ぐことができます。ファイバーコアは、色が白いため、歯を変色させることがありません。また、歯の強度を高めることができるので、神経がなくなった歯も割れにくくなります。さらに、天然の歯に似た強度を備えているので、歯全体を強くすることができます。

【歯周病の治療を受ける】
歯周病の治療を受けることで歯茎下がりを予防しましょう。当院では、シャンプー、トリートメント、ステインケアを組み合わせた口腔ケア「デンタルエステ」を提供しています。定期的に、歯についた汚れを隅々まで取り除くことで、口腔内を健康な状態に保つことができます。

「“Oral”シャンプー」では、細部プラーク(歯垢)を除去。表面を研磨します。
「“Oral”トリートメント」では、歯肉縁上・縁下のスケーリング、バイオフィルム(歯の表面にできた細菌の膜)を除去します。
ステインケアは、ステイン・ニコチンタール除去縁上などを行います。さらに、専用ジェルによる歯肉マッサージでは、血行を促し健康な歯肉へと導きます。
※歯肉縁は歯と歯茎の境目のことです。

【被せ物を適切にセットする】
歯が美しく見えたり、不自然に見えたりするのは、歯の色や形のバランスなど、わずかな違いによるものです。被せ物を慎重にセットし、歯と歯茎のすき間ができないようにすることで、歯茎の黒ずみなど後々のトラブルも回避できます。

この記事を書いたプロ

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歯科医 佐藤一裕

岩手県北上市柳原町4丁目11-19 [地図]
TEL:0197-72-5722

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