佐藤一裕

さとうかずひろ

医療法人翔陽会 北上インプラントデンタルオフィス

[ 北上市 ]

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コラム

 公開日: 2016-08-31 

差し歯の寿命を短くする要因とは!?交換時期と費用について

差し歯の寿命は、一般的には約10年~20年程度といわれています。しかし「被せ物の状態は良いけれども、歯周病を発症し差し歯が使えなくなってしまった」といったケースも少なくありません。

差し歯の寿命は、被せ物、土台、歯の根、歯茎がバランスよく健全な状態を保つことで決まると言ってよいでしょう。口腔内の状態が悪い場合は、当然差し歯の状態も悪くなります。今回は、差し歯の寿命、入れ替え時期、費用などについて解説しましょう。

差し歯の寿命

金属、レジン(歯科用プラスチック)、セラミック、ジルコニアなどさまざまな材質でできている差し歯。材質により耐久性や寿命に大きな差があり、保険適用の差し歯より自由診療で作ったもののほうが長持ちする傾向があります。

【金属】
一般的に金属の差し歯の寿命は7~10年。時間の経過とともに劣化した金属に隙間ができ、虫歯の原因になるなどのトラブルが起こることがあります。

【硬質レジン】
硬質レジンの平均寿命は約7年。プラスチックですから、金属よりも耐久性は劣り、時間が経つと着色します。

【セラミック】
オールセラミッククラウンはとても丈夫で、20年もつ率が82%というデータもあります。

【ジルコニア】
ジルコニアはセラミックよりも硬く耐久性に優れ、数十年にわたって使える可能性があります。

差し歯の交換時期は?目安になる症状

【差し歯の破損】
差し歯に強い力が加わると破損することもあります。特に、就寝中の歯ぎしりにより、寝ている間に差し歯が欠けてしまうことも。また、金属の土台の使用により自分の歯が金属の硬さに負けてしまい、歯の根が割れる「歯根破折」が起こることもあります。

【色が変わる】
保険適用のレジンは、表面が傷つきやすく水分や唾液を吸収し変色しやすい材質です。一般的に2~3年で着色してしまうので、気になる方はセラミックの差し歯などへの変更を検討してもよいかもしれません。

【歯茎が変色する】
金属にプラスチックを貼り付けた差し歯は、中心部から金属が溶けだすことがあり、差し歯をした歯茎の根元が黒ずむ原因となることがあります。このような症状が起きても差し歯としての機能に問題はないので継続して使用できますが、審美性の観点から差し歯の交換を考えるケースも少なくありません。

差し歯の寿命を短くする要因

【土台が歯周病になっている】
歯周病は歯肉に炎症を起こし、歯を支える骨を溶かしてしまうので、自然歯だけでなく差し歯の寿命も縮めてしまいます。歯周病により歯茎が下がると差し歯の根元が露出するので見た目も悪くなります。

【保険適用の素材を使っている】
保険適用の差し歯で使われているレジンは変色しやすく、収縮によって欠けや剥がれが発生しやすい素材です。また、内部の金属から金属イオンが溶け出し歯茎が黒くなることがあります。

【神経を抜いた】
神経を抜いた歯は枯れ木に例えられることが多いです。その理由は神経を抜くことで歯がもろくなるからです。強い力でくいしばると、歯の根が折れることもあります。

【歯ぎしりやくいしばりがある】
歯ぎしりやくいしばりは、歯に強い力が長時間かかり続けるので、差し歯の破損や揺れの原因となることがあります。

差し歯の入れ替えにかかる費用と時間の目安

【保険診療の場合の費用】
・硬質レジンジャケット冠=3割負担の場合は約3000円
・硬質レジン前装冠=3割負担の場合は約5000円
・銀歯=3割負担の場合は約3000円

前歯は保険内で白い歯にすることができます。また、4番~5番の小臼歯は保険診療でハイブリッドセラミックレジンを入れることが認められています。

【自由診療の場合の費用】
・ハイブリッドセラミック=1本 約4~12万円
・オールセラミック=1本 約8~15万円
・メタルボンド=1本 約8~15万円
・ジルコニアクラウン=1本 約10~20万円
・ゴールドクラウン(金歯)=1本 約4~12万円

自由診療は、歯科医院によって費用が異なり3~10年の保証期間が付くこともあるので、事前確認をしっかりと行いましょう。

差し歯とは、簡単に説明すると、歯根と呼ばれる歯の根元部分に本物の歯とそっくりな新しい歯を付ける治療です。悪化した虫歯を抜かなかった場合に採用される技術です。ちなみに、虫歯の進行が大きく、歯を抜いた場合に入れるのは入れ歯となります。

差し歯は、コア(土台)とクラウン(被せ物)が一体となっているため、精密で慎重な治療が必要とされます。また、差し歯が必要な歯は虫歯や歯周病などを患っていることが多く、それが治療期間を長引かせる一因となっています。

差し歯を作る前段階の、虫歯や歯周病の治療時間を含めると全体の治療時間はそれなりに長くなり、トータルで数カ月~半年ほどの時間が必要となります。

少し長く感じるかもしれませんが、差し歯を作っている期間は仮歯を付けるので、見た目の悪さもカバーでき、それほど不快な思いをせずに過ごせると思います。

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