コラム

 公開日: 2016-01-12  最終更新日: 2016-01-19

貯蓄型保険の比較方法と返戻率を上げる保険契約のコツ

資産運用のきわめて有効な一手段として定着しつつある貯蓄型保険ですが、さてどれが一番良いのでしょうか? 
貯蓄としての保険の価値を左右する非常に大きな要素としてよく言われるのが、返戻率の大小です。そして実を言えばこの返戻率を上げる保険契約のコツを知っているか知らないかで、保険の将来の資産価値は大幅に異なってくるのです。


返戻率の計算方法から知る保険契約の究極のコツ

返戻率というのは簡単に言えば、どれだけ保険掛金を払ってどれだけ満期金や一時金(お祝い金)が戻ってくるかということです。

ですから返戻率100%であれば払った分だけ全部戻ってくるというわけで、計算式は<満期金+一時金>÷<保険掛金総額>×100ということになっています。

つまり保険掛金をなるべく低く抑えることができれば、返戻金もアップします。具体的には、なるべく若い時から保険に加入する、病気になったり事故に遭ったりしないうちに保険に入るといった具合です。

保険契約の究極のコツとは、思い立った時が入り時、時を決して逸してはならない、ということに尽きます。

貯蓄型保険の比較は「総合点」を慎重に計算して決める


それで思い立って自分が入れる貯蓄型保険の返戻率を計算してもらい、返戻率の一番高い保険に決めればいいのかというと、それでは実は片手落ちです。

貯蓄型保険はその名前の通り「貯蓄」と「保険」が合体した商材なので、「貯蓄」の部分のみ優れていても「保険」の部分が十分でないなら、病気になったり事故に遭ったりした際に保険金が足りず、差額は結局自腹などという憂き目も生じてしまいます。

返戻率が100%を割ってしまったとしても致し方ない場合さえあります。家計柄職業柄等で病気や事故のリスクが高い・現時点でもしもの時のための資産(現金)がない・既に年齢が高い等の場合です。

貯蓄型保険だからこそ、返戻率だけでなく「貯蓄」と「保険」の「総合点」を慎重に計算する必要があるというわけです。

外貨建て保険など貯蓄性のある保険を紹介


保険を利用した貯蓄を考える際に、終身保険を検討されるのも良いでしょう。
下記のようにさまざまな種類の保険がありますが、ニーズや資産状況によって合う商品は異なってきますのでFPによく相談して選びましょう。

●米ドル建終身保険
●豪ドル建終身保険
●ユーロ建終身保険
上記のように、外国の通貨で支払いや受け取りを行う保険を外貨建て保険と言います。
保険料の支払いは日本円で保険金は外貨で受け取る、あるいは外貨で保険料を支払い、保険金も外貨で受け取るものもあります。
貯蓄型の保険は、払った保険料の総額に利率がプラスされて保険金が形成されます(保険料+上乗せ利率=保険金総額)。
この上乗せする利率が、外貨建て保険は円建て保険と比べて高く設定されているのが特徴で、同じ額の保険金総額を貯める際に、支払う保険料を抑えることができます。

●変額保険
変額保険とは、運用によって受け取れる保険金や解約返戻金が変わる保険商品のことです。特別勘定と呼ばれる保険料の一部が株や債券などで運用され、その運用実績により保険金や解約返戻金の金額が変わってきます。
なお、運用がうまくいかない場合でも死亡保険金額は最低保障されます。

●生前給付終身保険
死亡時に死亡保険金が支払われる以外にも、ガン、心筋梗塞、脳梗塞などの三大疾病に該当する際に死亡保険金と同額の生前給付金が支給されます(死亡保険金、生前給付金支給で保険終了)。支払完了後、一定の期間に、支払った総額以上の解約返戻金が得られることから貯蓄性の高い保険と考えられています。

●介護保障付終身保険
終身保険に介護保障を付けた終身保険のことです。死亡時や高度障害になったとき保険金を受け取ることができます。
要介護の状態になれば、一時金として介護保険金を受け取ることができるほか、死亡時には死亡保険金も受け取れる商品もあります。

●低解約返戻金型終身保険
低解約返戻金型終身保険は、自身の葬儀関連の費用に備えたり、老後の資金を貯めていくのにメリットがあります。
保険料払込期間の解約返戻金を低くすることで、保険料をおさえています。しかし、保険料払込期間を終えてから解約する際の解約返戻金は増えているので、支払う保険期間をきちんと見極めれば高い貯蓄性を期待できます。貯まったお金は年金や介護年金にすることも可能です。

●終身保険の保険料払込免除特約
保険料払込免除特約があれば、ガンや心筋梗塞、脳卒中といった三大疾病、高度障害に陥った際、それ以降の保険料の支払いが免除されます。免除事由は保険会社により異なりますので、きちんと確認してから加入する必要があります。


十人十色な貯蓄型保険は加入時期によっても千差万別
年齢や健康状態や病歴はもちろんのこと、資産やライフスタイルや個人の価値基準に照らして総合的に保険を選ぼうとするなら、その人にとってのオーダーメイドな貯蓄型保険は当然のことながら十人十色になることでしょう。

加えて保険商材そのものも税制や他の種々の政策により絶えず変化しており、保険加入時の個人の事情もまた独特のものであるはずです。

自分にぴったりな貯蓄型保険を見つけられるよう、専門家にご相談されることをおすすめします。

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